【熱中症対策】エアコンに頼らず涼しく過ごす方法
今年ももうすぐ猛暑がやってきます。
近頃の夏ってほんとうに暑いですね…
エアコンがあれば涼しく過ごすこともできます。
でも、エアコンを使いたくないと思っている方も多いはず。
電気代高いし、手足が冷えて困るし、肌は乾燥するし…
なんとかエアコンに頼らずに涼しく過ごしたいですよね。
そこで、暑さを乗り切るいろいろな工夫を集めてみました。
昔ながらの暑さ対策
水が蒸発するときに熱を奪う『気化熱』という作用を利用して、昔は涼をとっていたようです。日中は暑すぎてすぐ水が蒸発してしまうので、朝と夕方に行うようにします。
窓の外に園芸用ネットをはり、つる性の植物(アサガオ、ヘチマ、ゴーヤなど)で窓や壁を覆ったものです。日射を和らげるだけでなく、植物は葉の蒸散作用で外気の熱も奪ってくれるそう。見た目も涼しげ。
簾(すだれ)
竹やアシを紐で編みつないだもの。太陽の光を遮りつつ、適度に風を通す優れものです。インテリアとしても取り入れやすいですね。日射は外で防ぐのが基本だそうなので、簾は窓の外に取り付けた方が効果的なようです。
葦簀(よしず)
アシを紐で編みつないだもの。見た目も使い方も簾とほぼ同じですが、よしずは主に立てかけて使うことが多いようです。よしずに打ち水すれば、部屋に入ってくる風がさらに涼しく。
うちわ・扇子
どこでもすぐに使えるように、バッグの中や部屋のあちこちに置いておくといいですね。オシャレなものを集めるのも楽しそう。
ござ
草の茎を織ってつくられた敷物。空気浄化作用や吸湿・発散作用があるとされる『い草』でつくられたものが多いようです。
夏野菜
夏に収穫される野菜(トマト、キュウリ、ナスなど)は食べると体を冷やすと言われています。暑い夏は、毎日の食事に取り入れたいですね。
風鈴
音で涼をとろうとしたのも、昔の人の素敵なアイディア。夏の風物詩のひとつですが、現代ではご近所迷惑になってしまうのでしょうか…
暑さを乗り切る生活の工夫
暑い日の服装
太陽の熱を吸収しにくい白やベージュなどの明るい色のものを選ぶとよいでしょう。ゆったりした服の方が、服と体の間で空気の対流が起こり空気が冷まされやすいようです。
暑い日の食べ物
汗をかく夏場、水分をたっぷり含んでいる夏野菜は積極的に食べたいもの。代表的な夏野菜にはトマト、キュウリ、ナス、ゴーヤ、スイカなどがあげられます。水分をしっかりとって汗をかくことで、体にこもった熱が出ていきます。体を冷やすならアイスやかき氷も即効性があって良いですが、食べすぎには注意です。そうめんや冷やし中華は、暑さで食欲があまりないときでも食べやすいですね。
換気扇をつけ、窓を開ける
換気扇で部屋の熱気を外に出してしまいましょう。そのとき大事なのは、部屋のどこかの窓を開けること。出て行った分の空気が外から入ってくるので、部屋の中に自然と風が生まれます。かといって熱風が入ってきては困るので、できれば陰になってるところの窓を開ける方が良いかも。
電気を使わない暑さ対策の便利グッズ
- 簾(すだれ)ー竹やアシを紐で編みつないだもの。窓の外にかけて使います。
- 葦簀(よしず)ーアシを紐で編みつないだもの。窓の外に立てかけます。
- オーニングー布製の日よけ。すだれやよしずより持ち運びが楽です。
- 日傘ー太陽の熱や紫外線から守ってくれるので、お出掛けのときあると便利。
- 保冷剤ー布で包んで首に巻くと効率的に体を冷やすことができます。
- 手ぬぐいー薄手で扱いやすく、汗をしっかり吸ってくれつつ乾きやすいので便利。
エアコン以外で暑さをしのぐ電化製品
- 扇風機
扇風機の前面に、濡らした布をなびくように取り付けるとさらに涼しく。
リンク - 冷風扇
上記の扇風機の使い方を家電にしたようなものが冷風扇です。
リンク - 冷風機(スポットエアコン)
エアコンの本体と室外機が一体になったようなもの。
部屋全体ではなく、スポット的に冷やす目的で使われます。
リンク - ネックファン(首掛け扇風機)
首まわりが涼しくなります。お出掛けのとき重宝しそう。
リンク
どうしても暑いときは無理せずエアコンを!
なにはともあれ、命が一番大事です。
熱中症になってしまってはいけないので、暑さを我慢できそうにないときは早めにエアコンを使いましょう。
上記の工夫をいろいろと実践すれば、エアコンの設定温度が高めでも快適に過ごせます。
電気代の節約も期待できるかも。
エコにもつながりそうです。
ぜひお試しください。
参考文献
加藤清彦・黒部和夫・金丸絵里加・米山公啓 監修(2011)『電気に頼らない涼しい生活ーちょっとした工夫で夏も快適に過ごせる!』河出書房新書.
NPO法人おばあちゃんの知恵袋の会(2011)『エアコンがなくても大丈夫ー夏を涼しく!おばあちゃんの知恵袋』大和出版.
佐光紀子(2011)『脱電生活ー電気を使わず楽しく暮らそ』毎日新聞社.